先日書いたPPと馬力と車重の関係についてより詳細に調べたのでそれについて。
(改めてイチから書きます)
PP制において特定のPPに車を合わせる際に
1.馬力を下げる代わりに車重を落とす
2.馬力を上げる代わりに車重を上げる
の2つの方法がありますが、GT7では2の方が直線速度が速くなるようです。(トータルタイムも。後述)
1.馬力を下げる代わりに車重を落とす
174ps/1025kg
【タイム】2'01.7
【コントロールライン通過時速度】189km/h
【ストレートエンド速度】210km/h
2.馬力を上げる代わりに車重を上げる
218ps/1250kg
【タイム】2'01.0
【コントロールライン通過時速度】192km/h
【ストレートエンド速度】214km/h
と、2の方が直線速度が速くなっていました。
最初これ馬力の高さが重要で車重が考慮されてないのでは?と思ったのですが、そもそものPWR自体が2の方が低くなるようです。
1.174ps/1025kg → 7.18
2.218ps/1250kg → 5.73
さらに端的に、GT自体が示している加速性能(セッティング画面の左側に表示されているやつ)が2の方が上になってるのが分かります。つまりこれはGT自体が分かった上でやってること。
より理系的に言えば「車重を増やすことによるPPの低下量が馬力を上げることによるPPの上昇量より大きい」となりますが、ともかく重くしてでも馬力上げた方が直線速くなる。
しかし「直線速度はそうでも、重くするとコーナーが遅くなるんじゃね? だからトータルではバランス取れてるってことじゃね?」と思うのが自然です。
が、実際は車重が重くなってもコーナーにそれほど影響は出ないようです。
全く同じ、ではないですが、直線速度の差異に対してコーナー速度の差異は微差でした。
結果、トータルで見ても、車重重い代わりに馬力高い車の方が速いということになりました。(前述のタイムの通り)
ここから言えることは軽量化は罠です。
PP制においては軽量化するのではなく、むしろ無軽量化のままバラストまで積んで最大限に重くして、その分馬力を上げるのが車を速くする方法になります。
この事を端的に表してるのがトラックです。
トラックはGTSにおいては(その他の過去作でも)「車重がクソ重いので直線速度が死んでる車」という立ち位置でした。
しかし今作の前述の仕様により、こうなってます。
470ps/2555kg PWR:5.44
【タイム】1'59.4
【コントロールライン通過時速度】201km/h
【ストレートエンド速度】218km/h
ザ・直線番長(笑)
実際部屋でもトラックが突出して直線速いです。
さらに先ほどの理論によりバラストでさらに重くして馬力上げてみるとこうなりました。
518ps/2755kg PWR:5.32
【タイム】1'58.8
【コントロールライン通過時速度】204km/h
【ストレートエンド速度】224km/h
やはり速くなりましたね。
そしてどちらのケースでもBRZのタイムを大きく凌駕してますね。(ちなみにBRZもどっちかって言うと速い方の車です)
まだ多くの車に乗ってないので分かりませんが、今作ではトラックは最速候補の車になりそう。
おそらくGT側の思惑としては「重い車はコーナー遅くなるからその分馬力を上げて直線有利を与えよう」と考えてのPP計算仕様だったんだと思います。
が、それが重くてもコーナーにそんなに影響出なかったためにバランス崩れてしまっているのが今なんじゃないかなと。
ちなみに重いことでデメリットとして生じるのはコーナーというよりも制動の部分で、とはいえただ一直線にフルブレーキする分にはあんまり差異はないのですが、コーナー進入時のアクセルオフでの自然減速量が重い方が少なく、そこからクリップを外した際の膨らみ度合いが増えることです。
が、これはそうならないように調整すればいいだけで技術面で埋まる要素であり、最終的にタイムには影響しません。(コーナー進入を失敗した際のロスがちょっとだけ大きいってだけ)