【アニメ】劇場版 響け! ユーフォニアム ~誓いのフィナーレ~

やっと、やっと観れました・・・。

DMMのレンタルリストに数ヶ月前から入れておいたのですが、人気過ぎたのか全く借りれず、ずっと楽しみにしていながらやっとの視聴。



感想として、とても面白かったけどTVシリーズで見たかったというところ。


第一期および第二期が一年生編を27話かけて丁寧に、丁寧に、駆け足気味だった原作をむしろ補間しながら丁寧に作られていたのに比べ、100分でまとめないといけない2年生編はどうしても尺不足で、素材はいいのにそれを存分に描けなかった印象です。
2年生編はリズと青い鳥と誓いのフィナーレの2本に分けて描かれたわけですが、リズと青い鳥は監督にとってもファンにとっても幸せな作品だったなと改めて認識しました。
これだけたくさんのキャラクターのそれぞれの物語が存在する中、リズと青い鳥は描写対象の人物を希美とみぞれの2人だけに絞り、それこそ主人公の久美子すら除外する徹底ぶりで、またストーリーの描写義務(コンクールだったり世代交代だったり)からも解放され、描きたいものを本当に一点に絞った結果単独で見てもかなりの良作アニメになっていました。(個人的には良作を超えて神作)


誓いのフィナーレはもちろん良作なのですが、最初から総集編を見ているような消化不良感は否めません。
劇場版でやる以上どうしようもないところで、むしろこれに関しても描写キャラクターを極力奏に絞っているので(個人的に美麗関係のとこもカットしてしまってその分本当に奏だけに注力して欲しかったのはあります)構成や描写に問題があるとは思いません。
よって感想はただただ「TVシリーズで見たかった」。


ただ、幸いなことにこれは原作があるからこそ、原作を読むことで補完できます。
ということで現在原作を読んでるところ。(本自体はだいぶ前に買って手元にありましたが、アニメ版を見るまで封印していました)


原作との差異はまた原作を読み終わった時に気が向いたら(というより今の状況的にはその時間を取ることができたら)書くかも。


話を内容の方に戻しますが、今回好きなシーンは優子が全国出場を逃した後、影で泣き崩れながらもその後部員たちの前に気丈に現れてむしろみんなの顔を上を向かせようとしたところ。
ここの優子の心情と、それを「頑張った」優子の部長としての振る舞いに涙腺が・・・。
優子は本当に部長になってから部長として頑張っていて、響け!の中で最も「成長」を描かれているキャラクターだと思います。(夏紀も)
これに関してはアニメでは(奏に注力した結果)そこまで描ききれていないようなので、原作楽しみ。


あとやはり、リズと青い鳥(楽曲の方)は響け!の中で演奏された曲の中でも一番好きだと再確認しました。
この曲はリズと青い鳥(映画)のために書き下ろされた曲なのですが、「楽曲がストーリーや人物の心情を表現する」ということを初めて心から感じた曲でした。
リズと青い鳥(映画)という作品にあったBGMだった、合奏曲だったということではありません。
リズと青い鳥(絵本のお話)を表現した曲。
この曲を聞くとそのお話を思い出す、ではなく、この曲自体がそのお話。
あの第三楽章のオーボエとフルートの語り合いは本当に二人の心情がそのまま伝わってきて・・・。


まとめ。
響け!ユーフォニアムは本当に今まで長年見てきたアニメの中で一番好きな作品。
3年生編が本当に楽しみです。(できればTVシリーズで・・・)