【ラノベ】立華高校マーチングバンドへようこそ

響け!ユーフォニアムのスピンオフ的な作品で、立華高校(佐々木梓)を描いたもの。



うーん、響け!ファンの私ですが率直に言うとこの作品はあまり自分にヒットしませんでした。
作者はこれを執筆するに当たり京都橘高校をモデルにしており取材も行っていますが、そしておそらく作者は京都橘のファンですが、それが裏目に出ている。
この作品は京都橘の部活動をそのまま描いたドキュメンタリーになっていて、エンターテイメント小説になっていません。
京都橘の実情、内情、現実に関しては非常に詳細にというか、リアルに描写されています。
でもそのせいで作品でやりたかったことが「京都橘を描くこと」になってしまっていて、一つの創作物語として読み手を楽しませる要素が薄すぎる。
前後編に渡って描かれる物語の中で、後編の後半に入ってやっと本題が動き始める感じでそれまではかなり退屈でした。動きがない上に何を描こうとしているかのテーマも(全部読み終わってから振り返ればあるんでしょうが)全然見えてこないので、的を得ない話を延々聞かされて「えっと、君は何が主張したいの?」という時間が長すぎました。


実際、あれだけ響け!のファンであった私が読む手が進まず随分と長い間途中放棄で積まれていたのが実情。


amazonのレビューでも「京都橘のファンなのでその描写が綿密にされていてよかったです!」という感想ばかりが並ぶのがこの作品の評価をよく表しています。


あなたが京都橘のファンならこの小説はおすすめです。
しかし物語自体のファンになりたいなら、あまりおすすめできません。
そんな作品。