【GTS】 ワールドファイナル 決勝

悔しい。
レースを見終わって自分の中に湧いた感情はこれでした。


私は選手ではありません。ただの観戦者です。しかし湧いてきた感情は「悔しい」。
つまりそれだけ、気持ちが入って日本人選手を応援していたんだと思います。


FIA GT チャンピオンシップはただのGTのレースではなく、ネイションズカップである。
つまり国別対抗である。
ここがワールドカップ(サッカー)と同じ気持ちを観戦者の中に生まれさせる。



山中さん惜しかった。
最後のXサルテは純粋に速さが足りなかった(本人twitterより)ようですが、彼は日本人選手の中でも「速い」以上に「強い」選手だと思います。
レースで勝つための技術が高い。


彼は日本(アジア)ではグレーな勝ち方をする選手としても知られていますが、世界の舞台で戦い、そして勝つためにはむしろあのくらいができないとだめなんだと今回の大会を見て思いました。(周りの世界の選手を見ても)
日本という「良い子」の集まる世界だけで走り、ロビーで楽しく走ってるだけでは手の届かない領域、そこに行くにはそれだけの努力と決断がいる。


また、ワールドファイナルにおいてはグレーな行為は見られず、十分にクリーンだった。
FIAGTレースを勝ち上がっていくにあたり、彼の中で徐々に変わっていく部分もあったのではと察します。(本人も頻繁にスポーツマンシップとしてのお手本になるべき立場であると語っていたので)


山中さんが上手い、ストロングポイントだと思うのは、1対1のバトルが上手いというだけでなく(これだけなら他の選手もできる)、3台が絡むような混戦の場合に他の車の動きを利用して自分が得を得るような身の振り方の上手さ。
本当によく考えて走っている、クレバーな選手だと思います。


4位は本人としては満足できない結果かもしれません。
それでも、世界の舞台で、頂点の戦いで4位、おめでとう!



國分さんに関しては初戦のミサイル(本人twitterより。完全に当人のミスでペナルティは妥当だったようです)が全て。
今回のルール(前のレースの結果が次のレースのグリッドになる)では一度最後尾に落ちてしまうと連戦通じて上に上がるのが至難の業になるので、結局國分さんは本人の実力は十分にある中、しかしそれを発揮する機会を得られないまま終わってしまいました。
順当に行けばHizalさんとも争える國分さんの走り、技術をワールドファイナルの舞台であまり見られなかったのは残念。



準決勝の記事でXを制するものはGTを制するという話をしましたが、それは予選の関係の話でしたが、決勝の最終戦でもそれが大きく出てました。
Xを乗りこなすことに関しては圧倒的であったFragaさん。
それ以外の車でのタイムはそこまで他の選手を圧倒はしていなかったのですが、Xに関しては一つ下のコンパウンドのタイヤで他の選手と同等のタイムを出してしまうほどの乗りこなし度の差。


Xに関しては、普段この手の車(フォーミュラマシン)を乗っているかどうかがかなり大きい気がします。
GTは従来ずっと市販車で繁栄してきたゲーム、そしてGTSではGr4、Gr3のレースがスポーツモード、ネイションズ、マニュファクチャラーの中心になりました。
どのみち、フォーミュラマシンは普段のGTライフでは乗らない車です。
だからこそ、技術差が世界のトッププレイヤーの間でもできてしまう。



楽しみにしていた新コースは首都高コースなんですね。
これはがっかり。
このコースは自分は走ろうと、走りたいと思えません。
また、単にそれだけだけでなく、ワールドファイナルという舞台をこのコースで争ってほしくなかった。
世界トップの技術を持つプレイヤーたちなのでこれでも大丈夫なのかもしれませんが、このコースでスタート直後の混戦を走ると、そりゃどこかではアクシデント起きるよと思ってしまいます。
私は荒れたレースが見たいわけじゃないんです。熱く美しいレースが見たいんです。
混戦でぐちゃぐちゃになって当人の技術外のところで順位が変動するレースではなく、技術のぶつけ合いが見たい。


その意味では、今回の4レースの中で一番見ていて面白かったのはインテルラゴスです。
やはりある程度コーナーがあって技術が見れるレースの方が面白い。



GTのワールドチャンピオンシップは面白い!
今後毎年開催される予定のようですが、今から来年が楽しみです。
ただゲームというのは実際のリアルレースと違い、そのものの寿命の問題があるのでこのFTAGTレースが盛り上がるのはいつまでになるのでしょうか。
できればずっと長く続いてほしい。



最後に。
トップを飾った華々しい選手だけでなく上位になれなかった選手、準決勝で敗北してしまった選手も含め、すべての選手からは世界の舞台で戦うかっこよさを感じました。
あれだけの舞台に立ち、あれだけのものを背負って戦う姿。それはそれ自体が人間ドラマとしてとても美しく感動的なものでした。
選手の皆さん、お疲れ様でした!