【GTS】 グランツーリスモ賞金マッチ『ROOTS』

HARさんに教えてもらってこれを見ました。GTSの賞金付きeportsレース。

感想を言うとかなり面白かったです。



トッププレイヤーの集まるレースとして単独の走行がレベル高いのはもちろん、バトルとしても非常にレベルが高かったです。
非常にクリーンで見ていて気持ちいい中、駆け引きでのオーバーテイクやその阻止のやり取りが本当に上手い。



かつてGT6の時代に富士に集まって開催されたレースイベントでは、同じくトッププレイヤーが集まるレースだったにもかかわらず非常に荒く、見てる人から失笑が漏れるようなレベルでしたが(※)、それとは比べ物にならない内容で、まさに最上位のレースにふさわしいものでした。


http://d.hatena.ne.jp/aonoharumi/20140510/p2

GTSの戦略的方向性としてこのesports化におけるトッププレイヤーのレースをコンテンツとして配信するというものがあり、これにあたって必要なことはトッププレイヤーがいかに速いかでも、最速の人をどれだけ集めてガチで1位の座を争ってもらうかでもなく、「視聴者が見ていて面白いと思うかどうか」です。
esportsはあくまで見る人がいるから収益が上がるビジネスモデルです。ここを勘違いするとただの「自己満足の腕比べ大会」になる。

プロの将棋のようなものです。
プロ棋士は「技術だけ鍛えればいいだろ、強ければ、勝てればそれでいいだろ、それだけが存在意義であり対局する意味だ」という風潮が長い間ありましたが、それでは経営が行き続かなくなり、今は「いかにファンを楽しませ、ファンに増えてもらうか」をよく考えています。


そのためただ対局するだけでなく対局姿勢や普段の所作も求められ、ニコ生などで「いや俺は棋士だからこんな仕事はしない」などと言わずに積極的に異色な仕事も請け負っている姿勢。これが今の将棋の繁栄に繋がっています。
(藤井くんによる将棋ブームとは全然別の話です。ニコ生で将棋が三大コンテンツになっているという昔からの繁栄状況の話。それにはドワンゴ側および棋士側両方の、どうやってファンを楽しませるか、という姿勢が大きく関わっています。同じテーブルゲームである囲碁が将棋ほど繁栄していないのはここの違いが大きい)


ただトップレベルの勝負をすればいい、ではなく見る人を楽しませて初めてビジネスモデルになる、それをよく表した事例です。

格ゲーのようにマナーが介在しにくいジャンルでは、単にトップが技術的披露をしさえすれば対戦内容が自然と視聴者の満足するものになり、それで視聴者がつきます。
しかしレースゲームのようにマナーの介在が大きいスポーツの場合、ただ速い、ただ勝つだけでなく内容が求められます。内容が酷いものであればそれがいくら日本トップのレースであっても視聴者は集まらない。
前述の富士レースはその点において全くesports化には繋がらないものだったと思いますが、今回のレースは非常にいい前例として、今後に繋がるレースでした。



レースの内容に関して、あのレギュだとノーピットで完走できる車がある場合、ピットインが必要になってしまう車(GTSでは燃費の問題で確実に強制ピットの車とそうでない車が分かれます。それ以外でもMRはタイヤが非常に厳しい車です)は勝負権はなさそうに思ったのですが、ワンピットしたRB氏がちゃんとトップにある程度肉薄して4位まで浮上していたので、その辺は上手く事前に調整されていたのでしょうか。



余談ですがこのイベントでフレンドのリアルフェイスを拝むことができました(笑)
「そうこく」じゃなくて「あおくろ」って読むんですね。