【サッカー】 クラブW杯 鹿島vsレアル

素晴らしい試合でした。
日本を代表するチームとして、本当にいいサッカーを見せてくれた。


戦前の予想では、私は多分に「まあ無理だね」「負けて当然」という気持ちでした。
むしろ力の差をまざまざと見せつけて3-0、いや5-0とかにならないかなぁという気持ちまで。(私は日本のサッカーのファンであるとともに世界のサッカーのファンでもある)
実際技術的なところでは決して対等ではないですが、それでもここまで「対等な試合」をできる、このことが教えてくれたことは大きい。私個人にとっても、日本サッカーにとっても。


もちろんレアルのパフォーマンスはよくなかったです。コンディションが悪いというより主にメンタル的な問題で。
簡単に言うと本気になってない、舐めたプレー。
しかし今日の試合の内容は、レアルがそうだったからなったものではなく、鹿島自身がいいプレーをしたからこその結果です。
鹿島自身の力と頑張りで勝ち得た結果、それが今日の試合内容。

本気にならないプレーという意味では、これはこの試合に限ったことではなく、レアルやバルサのようなチームでは日常的にあることです。
舐める云々の部分ももちろんありますが、彼らは多くの試合をこなし、また勝つことが義務付けられているのでプレーに関して「省エネ」という概念がある。
さらに怪我をしないという懸念要素もあって、手を抜けるところでは意図的に抜くところがあります。
これはリーガ・エスパニョーラを見ていた頃、そこには毎週世界トップのスーパープレーが見れるかと期待していたものの、実際は格下のチーム相手には結構手を抜く彼らの姿があって、決して満足行くような試合でなかったという経験からも、そう思います。


気持ちの面で負けないというのは大事だなぁと。
明らかに自分より上の相手に対して、しかし決して逃げることなくチャレンジをしていた、そのことによりちゃんと通用した部分もあった。
正直ロナウドベンゼマと1vs1で張り合うことになったDFが、あそこまで頑張りきれるとは思っていませんでした。
またボールを持った後相手をかわしながら細かく繋いでいくプレーが、レアル相手でもできるとは思っていませんでした。
自分たちが上回るというところまで行けなくとも、チャレンジすれば全敗ではない、ちゃんと戦えるんですね、日本のサッカーも世界に対して。


個々のシュートシーンに目をやると、柴崎の2ゴール目はレアルのDFに数的優位を作られた状況からかわしてのシュートという難しいミッションで、あれができることを世界のトッププレイヤーも懸命に願っているような難題でしたが、よく決めたなぁと。
あのワンシーンのプレークオリティだけで言えば世界レベルと賞賛されるべきものです。
そして逆にレアルのゴールに関しては、憎らしいくらい落ち着いて、憎らしいくらいクオリティ高く、難しいことを簡単に行い、決められる状況ではあっさりと確実に決めるという、さすがとしか言いようがないものです。


が、今日の試合でMVPをあげたいと思うのはディフェンスのメンツでしょう。昌子、植田、そして曽ヶ端。彼らが個々の力差では圧倒されておかしくない相手に、本当によく健闘した。
彼らが本来なら入っていておかしくない4点くらいは防いでいた。


本当に素晴らしい試合でした。
これは日本サッカーの将来に確実に繋がる。日本代表にも見習っていって欲しい、とまで逆転現象に思うほどの、今日の試合でした。