【TOB】 クリア

結局ラスボス戦はセカンドに落としてクリアしました。
以下クリア時点での感想。

ストーリー

面白かったです。
テイルズは元々敵側にも敵側の正義がある、という単純な勧善懲悪ではないことがストーリーの根源でしたが、今回はそれを一歩進めて、敵の方が正義でありプレイヤーキャラは個人の感情で世界をかき乱す悪である、という非常に従来の常識ではつきづらい部分を扱ってきました。
と言ってもホントにプレイヤーキャラ側が悪で悪逆非道を尽くす、というディスガイア魔女と百騎兵のようなものではなく、例えるならファンタジアのダオス側を持ってプレイしているような感じ。
ダオスは自分の都合のために他の星を侵略に来ていた悪ですが、しかし彼自身には彼の中の譲れない戦いがあった。そういう立場でしたが、まさに今作のベルベットがそれ。


この点を強調するように、今作のベルベットは自分が悪であり自己中心的行動であることをつきつけられるシーンが沢山盛り込まれています。
理、全体のために個を犠牲にすることに反対するベルベットが、しかし自身の復讐のために「仕方ないじゃない!」でたくさんの個を犠牲にしながら進んでいる。非常に見ていて痛々しいものがありました。
結局お話は「善悪じゃない、自分の行動を自分で決め、それに従って進むことが大事なんだ」という結論でまとまりを得ていますが、これは非常に大人向けの結論でしょう。
多分に子供向けであるゲームにおいて、テイルズにおいて、ここに踏み切ったことはよくやったと思いましたし、踏み切った上で上手く描いていた(共感できる上に、主人公に対して嫌悪感を必要以上に持たせないという意味でも)


そんなベルベットなので、仲間が完全に意気投合し団結したものには成り得ません。
ベルベットの私怨はあくまでベルベット個人のもの。そこにそれぞれのキャラがそれぞれの事情による自分での舵取りで目的を共通することで一緒に行動している。
良かったのはベルベットが個人の私怨ではアルトリウスに突撃しそうなシーンで、アイゼンが「(個人的な)突撃には付き合わんぞ」と言ってベルベットが「わかってるわよ」と返したシーン。ここが今作のパーティの繋がり方と各人の自立を表現していました。


ゼスティリアはプレイしたもののそのストーリーの細かいところは忘れてしまった私、今作の結末がどうゼスティリアに繋がっているのかはイマイチ把握しきれていませんが、それでもゼスティリアへの繋がりではなく、この作品単体で表現したものとして、今作のストーリーはとても良かったです。

キャラクター

始める前はHPのキャラ紹介を見てかなり微妙感を感じていたのですが、ストーリー的に感情移入できたこともあり、最終的にはみんな好きになっていました。
ベルベットも、その行動には共感できない部分はありますが、キャラとしては好きになった。
あとアイゼン。かっこいい。

バトル

以前書いたとおり、やはりやりたかったことは無双なんだろうなぁと。
以前のテイルズは格ゲーでしたが、このテイルズは無双。
やりこみという意味では微妙なところもありながらも、一般にゲームを楽しみたい人対象と考えると、これは爽快感のあるものだったと思います。(特にベルベットを操作する場合)


今作の良かったところは味方が強いところで、特に防御面が硬い。CPUならではの反応速度でガード、回避をするので、ヘタするとプレイヤーより死なない(笑)
これはグレイセスチームのバトルにおけるテイルズがずっと抱えていた問題で、操作キャラにいろんな「上手く戦う手段」を用意した結果、それに対抗するよう敵の強さが設定され、そのため上手く戦えないCPUは常に戦闘不能になっているという問題がありました。
グレイセスの頃がその最たるもので、ボス戦では味方を生きらえらせても1秒後に死ぬので全く意味がなく、結局プレイヤーキャラ単独でボスと戦うという状態に。
今作はCPUの防御面をかなり硬くすることで、この問題に解決を得ていました。
これは本当にGJ。やっとみんなで、パーティで戦うテイルズが返ってきました。


ただ、ソウルシステムは問題点も。
こちらが有利(ソウルが多い)な状態では過剰なまでに押せ押せでずっと俺のターンでボタン連打してるだけでゴリ押しができますが、その反面こちらが不利(ソウルが少ない)になると体制の立て直しが難しい。
敵撃破ボーナスでソウル回復する雑魚戦はともかく、ボス戦で一旦不利になると相当巻き返せません。
この点は押し引きを繰り返しながら、有利不利を繰り返しながら戦いたい私的には不満。
同じ理由で回復術の回復量がかなり抑えられていることも不満です。ブレイクソウルによる回復に頼らざるを得ず、結局やっぱりゴリ押しになる。

やりこみ

これに関してはこれからなので評価できません。

まとめ

総じて、現時点での評価は、「歴代トップクラス」です。
私の歴代の評価として、ストーリーはアビス、キャラはヴェスペリア、バトルはグレイセスがトップであり、今回それを超えるかと言われれば超えてはいないと思いますが、それに肉薄してはいる。


今作が歴代トップである部分はあって、それはグラフィックです。といっても画質的な問題ではなく、表現しているものの出来の問題。リアルなグラフィック、緻密なグラフィックという方向性ではなく、綺麗なグラフィック。フィールドを歩いていてそこに世界を感じ、きれいだと思うグラフィック。
また、街の作りがただの平面にポツポツ建物、ではなく、その街ならではの構造を持っている、世界を旅している感覚。


それと、キャラのグラフィックもエクシリア以降突き詰めていたものがかなり完成度が上がってきてて、アップに耐えうる品質になっています。
また細かい表情での表現がうまい。マギルゥの「ちっ」とか、エレノアの表情だけで表現する真面目さとか。
エクシリアの時、レイアの初登場シーンでの目だけでの演技に感嘆しましたが、エクシリアの時はあそこだけのクオリティでしが、ベルセリアではあのレベルが全編にわたって実現されています。


グラフィック面では、エクシリア以降積み重ねていたものが開花した印象があります。