坂の上の雲

最終話まで観終わりました。


CGを多用したバルチック艦隊との艦隊決戦、違和感が全くなく、本当にそこで戦った映像のようでした。
艦隊決戦の映像としては、各種映画なども含め最高作品なのではないでしょうか? ハリウッドのような漫画チックな映像でもなく、あくまでリアル追求をした感じでした。
この艦隊戦は史上稀に見るほどの圧勝であったこともあり、お話的にも映像的にも最後の盛り上がりにふさわしく、綺麗な終わり方でしたね。


正直兄の好古の騎兵隊の方は、このドラマだと結局あんまり活躍の場(=見せ場)がなくて(出番はありましたが)ちょっと肩すかしでしたが、坂の上の雲の原作の方はむしろ騎兵隊が中心の話のようです。今度原作読んでみようかな。


お話の最後に、和平交渉に持ち込むことはできたものの結局賠償金は得られなかった事に対し、国民が戦争継続の声を上げたというナレーションがありましたが、そうなのかと思いました。
当時の日本は戦争のために国費の半分以上を使うほどの重税で、生活は逼迫し兵役にも苦しんだのではと思っていましたが、国民の声自体が戦争支持だったんですね。今の感覚だと少し意外ですが、当時はそういう時代だったのかもしれません。
まあ、現代は戦争に負けても植民地化されたりはしないですが、当時はその道が待っていたので、勝つこと、負けることに対して今より必死なのかも。

丁字戦法

これも史実について勉強してみましたが、日本海海戦といえば丁字戦法、しかし実際は特に丁字戦法だったわけではないようです。
少なくとも海軍は丁字戦法としてこの行動をとったわけではなく、海軍の意図は同航戦に持ち込むこと。
そのためのUターンであり、結果として丁というよりイの形になっています。
同航戦とはお互いに逃げずに撃ち合いをずっと続ける対峙形で、「天気晴朗なれども波高し」の台詞にあるように、撃ち合いはこちらに有利と見た日本海軍がその戦いに持ち込むために同航戦を志向したようです。
実際、ロシア側はそれを嫌って進路を変えようとしますが、優速であった日本海軍側が追随してその形を崩させなかった。


まあなんにせよ敵前回頭をしたわけですが、WoWsなど海戦ゲームをした経験からも、敵の前で回頭することがどれだけ無防備で危険かは理解できます。
この戦いは、その最初の危険をあえて犯し、そこを無事完遂させたことこそにポイントがあるのでしょう。


しかしなんとも一方的な圧勝。ロシア側にもいろいろ事情があったようなのですが、それでも、基本的には回避運動力に劣り鈍重な的の撃ち合いになる海戦において、ここまで一方的にこちらの弾だけが当たったのは本当に奇跡と感じてしまいます。


全て見終わって

本当に力の入った作品だったと思いました。
映像も素晴らしいし、役者さんの演技も素晴らしい。エキストラに至るまで質が高く、ここは予算を節約したなと感じる部分がありませんでした。むしろこんなワンカットのためだけにどれだけ作りこんでるのと・・・。
自分は今映像作品を見てるんだなって我に返るタイミングがなく、本当にそこで繰り広げられるドラマに没頭しました。
間違いなく、私が人生の中で見たドラマで、最高傑作。
今でも時々あの「はあああ〜」って歌を口ずさみます(笑)
よし、今度聖地巡礼しよう!