坂の上の雲

第11話。
ついに落とした203高地。やったー! わー!というよりやっと・・・という感じがよく表れていて、観ていて気持ちが入りました。
また、同時に感じ入らされたのが、203高地を最初に落とした隊が、しかし消耗しきった状態で敵の反攻による全滅を頂上でただただ待つだけだったという現実。
ゲームだと占領した瞬間に勝利!で終わりですが、実際の戦争は占領というのは勝てばできるものではないんですね・・・。
決死の戦いで、不可能な戦いで、それを切り抜けてなんとか頂上にたどり着いても、どうせ意味もなくその後その場で全滅を自ら待つだけ、それが分かった上で攻めこむ兵員の気持ちはいかなものだったか。

乃木

で、ちょっと史実について勉強したのですが、203高地の攻略の大将である乃木、彼に対して愚将とする説とそうではないとする説で大きく分かれているようです。
愚将とする説を提唱するのは他ならぬ坂の上の雲の原作者、司馬遼太郎
それに対して別の人が反論するという構図になってます。


また一方で、乃木は当時の日本国民からは愛される人でした。


このドラマは坂の上の雲を原作にしつつもその点にも配慮して、乃木を愚将として疎まれる側面もちらほら描きつつそうとは言い切れないという実情も描いていて、上手くバランス取ってるなぁと思いました。


乃木の愛される所以はその人徳で、当時の陸軍では乃木のためなら喜んで死ぬという兵士からの評価を得ていたようです。
そして愚将という評についても、203で苦戦した原因が乃木にあるとは言い切れないものがある。
このドラマでは児玉が代わりに指揮をとることで落としたように描かれていますが、実際はそうとも言い切れないようです。
(といかそもそも203高地の陥落は海軍含めた旅順での戦いの勝利に寄与しなかったという説もあるようです。そこまで広げるとより難しくなるのでやめておきますが)


まあ私はその辺の細かい史実を把握しているわけではないので何とも言えませんが、少なくとも乃木は兵員の士気を上げることに関しては一流であったといえるのではと思います。
そして兵の士気は軍力に大きく関わる部分なので、結果乃木は軍の大将として有能と言えるのではないかと。


作戦を立てることだけではなく、そもそもの強い軍隊を作り上げる、戦いでその強さを発揮させる、そこまで含めての指揮官。
そういう視点で彼を評価するべきなのかなと思いました。