第三回電王戦

第二局 佐藤六段vsやねうら王

むー、惜しい。という感想と、よく頑張ったという感想が両方あります。
基本的には今回優勢だったと思うのですが、コンピュータは桂損する代わりに相手を歩切れにし、得した桂を使えない形のまま歩で相手に解消しづらい傷を負わせていくのが上手いですね。(この対象になる駒はほとんどの場合桂)
ただ、終盤苦しくなってからも、考えに考えて奇跡のように存在する手を何とか見つけ出し、細く細くつないでいったので、そこはホントに見事だったと思います。惜しむらくはその奇跡が「マイナスの増加」を「現状維持」にするのが精一杯なものなため、見つけても見つけても状況が好転しないのが相当苦しかったのではないかと。
そんな中コンピュータの「見落とし」で一度大きくマイナスを減じれたのはボーナスだったと思いますが、逆転にまでは至れず。

勝率

今回、佐藤六段の事前練習での戦績は公表されませんでしたが、本番と同じ5時間設定で1勝1敗だと記者会見で聞きました。
また、第一局の菅井五段も習甦と95勝97敗だったようです。
つまり、本番の勝敗はわりと時の運で、決して負けるべくして負けている、人間の方が明確に弱いわけではないようで、それは嬉しい情報でした。
私は、一発勝負のためイベントでの勝敗はそこまで気にしていません。プロ棋士がまだ現時点においては、決してコンピュータに手も足も出ない存在ではなくいい勝負ができる存在だということは、将棋好きとして喜ばしいことです。