電王戦

第3回に関する記者発表がありました。

■運営

  • 基本的に前回を踏襲(細かい部分は未定)
  • ハードは一台のPC(主催者側が用意)に統一
  • 電王戦トーナメント(いわゆる予選)出場時のバージョンを本戦?でも使用
  • 対局者へのソフトの事前貸し出しを義務化

■出場者

  • 棋士側は、屋敷伸之九段のみ決定
  • コンピュータ側は、事前にドワンゴ主催の「電王戦トーナメント」を行い、その上位5位入賞者

前回の第2回に関しては私としても改良すべきと思った点がいくつかあったのですが、そのほとんどが改良されました。
ハードを1台に限定した上で統一するのは、その最たるもの。
私自身プログラマなのでその目線として、あくまでソフトの優劣における対戦であって、ハードの優劣におけるそれになってほしくないです。コンピュータ将棋は。
前回圧倒的強さを見せたのはGPSですが、それはハードの物量あってこそのもの。PC一台のツツカナとどっちが「将棋ソフトとして強い」かは微妙なところです。

「コンピュータ将棋」と「将棋ソフト」はちょっと別の概念です。前者がトータルで見たもの。後者がプログラム(アルゴリズム)部分に注視したもの。
コンピュータ将棋選手権もハードの性能込みの大会になっていますが、ソフト部分だけだとどれが一番強いのか、はずっと興味があった点でした。
また、ソフトウェアの研究開発、という点からはそこの勝負にしないと「意味」はないと思います。

ソフトの貸し出しについては是非があり、一概に貸し出すのが当然のルールだとも思わないのですが、貸し出してほしい、とは思っていたので嬉しいルール設定。

ただしこれも「人間側が、投了までの再現性のある手順を見つけ、その通リ指す」という反則をしなければの話。
前回は現実問題としてこれはできませんでしたが、今回はハード・ソフトともに完全に同じもので研究できるので、定跡段階でのランダム選択、の範囲を超えると、ほぼ100%同じ手を、コンピュータ側は指すはずです。
プロ棋士でこれをする人はいないと思いますが、もしあったとしたら第4回で再びルールが変更される可能性のある要素です。

そして明言はされませんでしたが、予選時のものをそのまま本戦でも使う(バージョンアップの禁止)というルールにより実質禁止されたのが、前回あった、プログラマの方で序盤の数手を直接指定する、という「反則技」(私はこれを反則だと思ってます)
出場者については、屋敷伸之九段が大将として出る、そしてタイトルホルダーは出ない、とのことで、いわゆる頂点の人たちは出てこないことが確定しました。
これも、頂点と対局したければもっとステップを踏むべき、と考えていたので嬉しい事です。