電王戦

第5局 三浦弘行八段 vs GPS将棋

結論として、コンピュータ、正確に言うと670台クラスタも踏まえた上でのコンピュータ将棋は強かったなと。
プロ棋士側が負けた将棋は他にもあったわけですが、それらは棋士側が人間であるがゆえのプレッシャーの問題だったり時間切迫の問題だったりで、力で優勢にした後逆転されるというパターンでしたが、本局は三浦八段側に特別目立ったミスがあったわけでもないのに気づけば力で押され、攻め合いにもならない完封をされてしまったので、コンピュータ将棋の実力はもう認めざるをえないと思います。
コンピュータの細い攻めをつなぐ力はホントすごいなぁ・・・。

今後

この結果を踏まえた上での第三回は、やる方向で検討中というのは日本将棋連盟側としてはそう答えるしかないとは思いますし、今回の結果だけでもうコンピュータが人間を超えたとも思いませんが、しかし次回名乗りを上げてくれる棋士がどれだけいるのか・・・。
また、やるならある程度ルール周りを調整しないといけないと思います。ソフトの貸し出しや開発者側が直接指し手を指定する行為、時間の問題もありますが、個人的にはマシンパワーの暴力を禁止して欲しいです。
GPSがPC一台でも強いことは三浦八段が言われたとおりだと思いますが、それでも勝つなら「ソフトウェアが」人間に勝ってほしい。これはプログラマーとしての意見なので、マシンパワーも含めてコンピュータ将棋だという意見もあるかとは思いますが、私はそういう勝負が見たいです。
個人的には今回の電王戦で一番心に残ったソフトはツツカナです。PC一台で戦った姿勢然り、ソフトウェアの最新版を貸し出した行為然り。そして、その上であの圧倒的劣勢から辛抱を重ね、一手前に受ける、の繰り返しで頑張り続けたこと然り。正確ではないですが、確か一秒間に読む手数はツツカナが一番少なかったのではなかったでしたっけ? 手の取り捨て選択力が高くてそれを補ってるらしいですが、そういう「賢い」ところも好きです。
今回、勝った阿部四段はともかく、負けた棋士たちも、なんとか気を取り直して前向きには考えているようでその点は救われました。さすがに敗戦直後の三浦八段はショックが大きそうでしたが、これで壊れたりせず、時間が解決してくれることを望みます。
また、これを機に、今回対局した棋士と開発者が仲良くなってくれればいいなぁと。船江五段とツツカナ(一丸貴則さん)が一番その期待が持てると思ってるんですが、どうですかね?