テイルズオブヴェスペリア PS3版

テイルズ オブ ヴェスペリア 竜使いの沈黙 下 (ファミ通文庫)
竜使いの沈黙、下巻読み終わりました。
下巻はゲーム本編のストーリーになぞらえながらのジュディスの心情描写ですね。ジュディスはあまり考えの表に出ないキャラなので、別サイドからシナリオを眺めた感じのお話。へー、そんな風に思ってたんだ〜って思う場面も何度かありました。
前作の虚空の仮面が下巻で失速した感があったため心配していましたが、今回は結構一つの小説としては成り立ち、まとまっていたのではないでしょうか?
ただ、位置付け的に本編のシナリオは堪能済みの前提でなぞっている都合上、上巻であった場面の動き、盛り上げポイント的なものはなく、ひたすら心情描写に終始しているのはエンターテイメントとしてはちょっとマイナスかなぁとも思いました。この小説ならではのポイントであった木箱の件と妹の件、これらを主にすればもっと小説オリジナルの楽しさを出せたと思うのですが、どちらもあっさりしか触れられておらず・・・。なんかちょっと残念というか、もったいないという気持ちもあり。
でもまあ、この小説を通じて、断然ジュディスに対する興味は増しましたよ! そういう補完的な位置付けとしての小説なので、まあこんな感じもありなのかなーと。