テイルズオブエクシリア

クリア(ジュード編)したので日記を再タイトルして感想です。(もろネタバレ注意)






バンナムさん、発売前さんざん不安だなんだと言ってすみませんでしたああ!!(土下座)
面白かった! すごく面白かった! かなり総合的に完成度高いできじゃないかとー。ビジュアルがいい、モデルの演技がいい、演出がいい、いわゆる基礎体力の部分を全体的に底上げした感じです。

改めて書くことですが、今回イベントシーンがかなり多用されていて、ゲームとしての部分よりストーリーの方を重視した内容になってます。で、前述の通りそこの出来が良すぎて・・・下手な人間がやるドラマよりよかったんじゃないでしょうか? 正直に言うとアニメパートに入った時の方が演技が微妙に感じるくらい3Dモデルでの演技が自然でした。エモーショナルバルーンで感情表現していた頃のテイルズが懐かしいです(笑)

しかし、シナリオに関してはちょっと評価が+と−両方あるところです。全体に、「個々の描写は良いけど、全体のプロットに難がある」感じでした。
全体に通っている「自分で判断する。自分の考えを持つ」というテーマに関しては、いろんなキャラでかなり丁寧にそれについてを描いていてよかったです。
が、全体のプロットが悪い、と思ったのは、風呂敷の広げ方。というか、敵キャラの扱い。メインライバル役であるア・ジュールの人たちは、時に味方になったり、考えをぶつけ合ったりとすごく良かったんですが、それ以外が薄いです。

  • クルスニクの槍破壊に行こうとしたら何故か王様の前へあっさり到達→そのまま戦いになる→そのまま倒して終わり→( ̄△ ̄
  • 空から敵が降ってきた! こんなのどうすんだ!?→敵艦奪ったらあっさり敵大将の船まで到達でき、そこで敵大将倒して終わり→( ̄△ ̄ ナンダッタノ?
  • ミュゼがリーゼ・マクシアに侵攻。国全体にもうどうしようもない的な絶望が広がる!→槍を引き上げに行ったらなぜか相手さんからかかってきてくれ、なぜか空を飛び指先一つで戦艦丸ごと破壊できる精霊さんをあっさり倒せ、それで終わり→( ̄△ ̄ ボクタチツヨスギ?
  • 精霊界なんてどうやっていくの?→歩いてたらいけちゃった→倒せちゃった→( ̄△ ̄ カンタンスギネ?

もうちょっと敵を倒し、苦境を覆すために四苦八苦して欲しかったです。敵の強大さももっと体感したかったです。その辺があって、広がっていく風呂敷の割にはあんまり比例して自分のテンションが上がってくれませんでした。

難易度については、全体的に下げられている気がします。私は加入後クリアまでレイア操作でプレイしましたが、にもかかわらず、ろくにステップ回避もしてないのにひたすら攻撃繰り返すだけで最後までクリアできてしまいました。(結局負けたボスは最初のアグリアだけ)
敵が弱いというより、自分たちが強い。AC制と共鳴術技により誰でも簡単操作で強戦士になれることが原因かな〜と。これはいい面でもあるのですが、やり込みにあたっては不安要素な部分でもあります・・・。

これは今後のやり込み次第ではありますが、AC制は個人的には微妙です。
誰でも簡単にコンボ繋げられるためのシステムですが、言い換えると腕によりコンボを繋げる要素の排除でもあり、ボタン連打以上のプレイができないというか。
ヴェスペリアの時の、この技はこうヒットするから敵がこうリアクションし、だからこの技につながる、この技はここでキャンセルできるから詠キャンで次の技に行ける、という、まるで格ゲーのような、非常に細かい設定を裏打ちとした、研究と創意工夫でコンボ考えだす要素がほとんどないです。
まあ、AC内でうまくつながるコンボ、を考える余地は残ってはいるっぽいですが・・・。

総じて、これから始める部分であるやり込みの要素を外して考えると、過去のテイルズの中でもかなりの傑作なんじゃないかと思います。ホントに面白かった!
さて、じゃ、早速ミラ編行ってみるかー。