ニワン語の将来

さて、ここからちょっと真面目な?というか、自分的には結構真剣に考えてることについて。
NIVAスクリプトの開発の中で、冗談交じりに(と言いつつ結構本気に)ニワン語の強化を要望してましたが、それについてのお話です。
※興味ある方が相当限られる話なので畳みます。



ニワン語は、もともとニコスクリプトの上級者版として、ニコニコの動画にインタラクティブ性を持たせること、もっと言うとゲームなどを作れることを目的として開発されたかと思います。(確か中の人も実際そう言っていたような?)
これは動画サービスサプライヤーとしてのニコニコにとって、他社との大きな差別化となる部分です。当然、ニコニコとしても本来はその方向性を進めたいから始めた部分だったと思いますが――




ニワン語の今後の発展は、現実的には望めないのではないでしょうか?




その最大の理由は、非公開言語であることです。
非公開言語だからユーザーが使いこなせない、という最も単純に思いつく理由よりはもう少しだけ考察した結果なので、もう少しだけ書かせてください。
非公開言語であるということは、こういうことです。

■開発側(=ニコニコ側)
例え機能追加しても、非公開であるがゆえにそのことをユーザー側にアナウンスできない
→結局使ってもらえない
■ユーザー側
機能追加されてもそのことに気づけない
→結局使えない

この構造があるため、ニコニコ側にとってニワン語の開発はコストを割いた見返りがなさそうな開発となってしまいます。
ここで取り違えないべきなのは、ニワン語を強化すること自体には本来大きな見返りがある(と予想される)ことです。前述の差別化の部分で。(実際、機能が揃い、情報が公開されれば、NIVAどころではなくもっともっとニコニコであることを生かした数々のプロジェクトが生まれるかと思います)
しかしそれを自ら非公開という形式にしてしまったがため、意味があることをしても意味がない、という変な呪縛に入っているというか・・・。
じゃあ公開すればいいのかというとそう単純でもなく、ニコニコ側としてはおそらくこう言った理由、メリットがあって非公開にしているのではないかと思います。

■ニワン語が非公開なメリット

  • サービス保証、動作保証をしなくて済む
  • サポートやバグ修正をしなくて済む
  • いつでも仕様を変更できる(下位互換性の放棄)

まだ仮実装であるから非公開だ、というわけだけではないメリットがあってあえてそうしているのではないかと推察しています。(実際、ある有名なバグ(直すのがそこまで難しくもなさそう系)が長期にわたり放置されていますし)
つまり、もし今後いつかニコニコがニワン語の本格実装を行ったとしても、結局非公開のままにする可能性があるということです。




この壁が大きい。




この壁と、壁があることで起こる現象から、ニワン語の発展は非常に厳しいのではないかと。
しかしその壁を設定しているのは他ならぬニコニコ側なわけで、結局ニワン語を開発しているニコニコ自らが、プロジェクトとしての判断でこの状況を選択しているということになります。
本山であるニコニコ自らが、ニワン語を開発したくながっている。ゆえに、ニワン語の今後の発展は、現実的には望めないのではないでしょうか?




・・・なんだかニワン語プログラマとしてはちょっと寂しい話ですね。


何でこんな事を考えたか

まあ、やっぱりNIVA関係なわけですが・・・。
現時点でのニワン語の仕様範囲内でニコニコでできることは、今回のNIVAの機能拡張で自分としてはもう突き詰めきった感があって、今後また機能拡張するネタはもうなかったりします。(そのくらいニワン語はできることの幅が狭いです。ニワン語でDIVA再現するのなんて、DirectXゲームをHTML+JavaScriptだけで再現しようとするくらい本来無謀なことなのです)
NIVA的にはパフォーマンス改善が唯一の「やりたいこと」として残ってますが、これも既に一度パフォーマンス改善済みなのが現在のあれなので、さらにとなると意志の問題ではなく他にどんな方法があるかという研究開発的な問題になり、改善できるネタがないとどんなにやりたくてもできません。
結局、ニワン語が現行の仕様のまま成長しないなら、私自身は一旦ニワン語プログラムからは離れるかと思います。やることは自分の中ではやり終えてしまったので。(NIVAプロジェクトの継続自体はしますが) いえ、ちょいネタ的な使い方はするかもしれませんが、少なくともある程度の完成度を持った今までになかった何か、をお見せすることはないかなぁと・・・。




自分の中ではニワン語でのプログラムは、昔IEやNN(今はこの略称は通じないかも? NetscapeNavigatorです)のバージョンが3とかだった頃、当時まだまだ何も出来ない言語であったJavaScriptを何とかして業務レベルで使いこなそうと頑張っていた時の楽しさがありました。
私は何でもできる言語で言語の力で何かをするより、何にもできない言語を自分の創意工夫で何とかするのが好きなのかもしれません。
ニワン語も本格的にいじり始めたのは今年に入ってからなので、いうほど使い込んだわけでもないのかもしれませんが、まあ、楽しい半年でした。