テイルズオブヴェスペリア PS3阪

テイルズ オブ ヴェスペリア 虚空の仮面 下 (ファミ通文庫)
レイヴン小説下巻読み終わりました。
読み終わってしばらく、レイヴンという一人の人間、存在について考えにふけっていました。レイヴンの「二重人格」についてはヴェスペリアの設定中、自分の中でうまく消化出来ていない部分で、この小説でも完全にすっきりしたとは言えないのですが、それでもたくさんの情報、たくさんの考える要素を提供してもらい、改めて消化作業をしているところです。いつか消化しきれたら、この「レイヴン」の話で、一本動画作ってみたいなぁ・・・。
下巻の後半はゲーム中のシナリオと重ねてレイヴン視点で見る部分なのですが、エステルとのけじめシーンが・・・。あとPS3版でルブラン小隊に助けられたと付記されたバクティオンの件も、それに則って詳細に描かれていて、感動が増しました。ルブランたちの、自分たちの見ているシュヴァーン隊長を尊敬しているというセリフは名セリフですね。
しかし上巻を読んだ時にも思ったことですが、この内容、このクオリティならもっともっと巻数を重ねて読みたかったという気持ちもあります。上巻ではきちんとメインであったキャナリの存在、そしてその恋仲であるイエガーの存在が、下巻では殆ど触れられず、結局レイヴンの中でキャナリが特別な存在であるとまでは至れませんでした。
そして下巻のメインであったと思われる、レイヴンの変貌、そしてアレクセイの変貌についてもまだまだ丁寧に描写されても良かったようにも・・・。
それと、上巻であれだけ驚異であった魔族たちは、なぜ下巻以降おとなしかったのか、もっというとゲームに繋がった後ですらそれほど驚異でなかったのか、この辺も消化不良です。エルシフル関連の話から人魔戦争に帝国側は勝利したはずなのですが、それについても一描写もなし。(そもそもエルシフル出てきません) このため、デューク関連については不明な点がそのまま残って終わっています。
とまあ、突き詰めていけば色々と消化不良なのですが、しかしこれを全部カバーしようとするとそれこそ巻数を何倍にもしなければいけなくて、またレイヴンの話、という枠を超えてしまうので、その意味での取り捨てだったのかもしれません。
ともかく、レイヴンという一人の人間については、非常に深く味わい、感じ入らせてもらいました。もうしばらくレイヴンのことが頭を占めそうです。

イエガー

イエガーについては別途気づいたことがって、イエガーは、パティと顔見知りではない?
海凶の爪と海精の牙がどちらも元海竜の夢であり、二人はその首領であることから二人は顔見知りだと思ってたんですけど、(よく考えればゲーム版でも分かってたことですが)イエガーは人魔戦争の時は騎士団の人間(キャナリ小隊)で、この小説によるとシュヴァーンがレイヴンとしてドンの元に行った後、新たに海凶の爪の首領として就任している。
つまり、余程の駆け足処世をしない限り、海竜の夢時代はギルドの人間ではなかったと思われる。
・・・のですが、しかしイエガー(とそしてパティ)が銃を使うのは海竜の夢の名残、との公式設定もあり・・・あれ? この辺時系列的にどうなんでしょう?